Rhythmリズムトレーニング
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こちらではリズムトレーニングに関する指導内容や自宅練習方法などをご紹介しております。
実施に音源を使用したりする指導もありますが、音源は公開されておりません。ご了承下さい。
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R7-1
リズムと身体とのリンク③ ~キープ感の創造と相対リズム~
タップトレーニング(レベル 2) -
R7-2
リズムと身体とのリンク③ ~身体の中からのリズムと発声器官のリンク~
リズムスウィッチング 16(シャッフル) -
R7-3
リズムと身体とのリンク③ ~各調音部位とリズムの関係性~
子音リズム移動トレーニング -
R7-4
リズムと身体とのリンク③ ~身体でのリズムキープと発声器官とのリンク~
リズム移動シンコペーショントレーニング -
R7-5
リズムと身体とのリンク③ ~調音部位とリズム感とのリンク~
スピード変化トレーニング -
R7-6
リズムと身体とのリンク③ ~グルーヴ感からのリズム表現~
アカペラリズムキープトレーニング -
R8-1
リズムの重要点を探ることと正確性② ~リズムの重要点を正確に聴き分ける~
リズムヒアリングトレーニング(シャッフル) -
R8-2
リズムの重要点を探ることと正確性② ~重要点の創造と正確な体現~
グルーヴ感トレーニング -
R8-3
リズムの重要点を探ることと正確性② ~リズムの重要点と正確なスピード変化~
アクセント移動トレーニング(シャッフル) -
R8-4
リズムの重要点を探ることと正確性② ~瞬時にリズムの重要点を探し出す~
グルーヴ変化トレーニング -
R8-5
リズムの重要点を探ることと正確性② ~流れの中でリズムのポイントを創り出す
フレーズリズムバリエーション(レベル 2)
R7-1リズムと身体とのリンク③ ~キープ感の創造と相対リズム~
目的
- タップトレーニング(レベル 1)【入門・初級:R4-③】では 8 分音符のウラ拍のオモテ、タップトレーニング(レベル 2)ではイーブンの 16 分音符のウラのウラ拍の頭拍、シャッフルの 16 分音符のウラのウラ拍の頭拍をタップまたは発声する。
- ウラのクリック音に惑わされずにオモテ拍でタップすることによって、揺るぎない正確なカウントキープを行えるようにする。
- テンポキープをした上で更に細かいリズムも意識しながら、無理なく自然にカウントをタップするのを繰り返すことによって、身体とリズム感のリンク、さらには自立したリズム感を養っていく。
注意点
- リズムをキープするコツを掴み、慣れていくのが良い。
- 身体を動かしながら感覚を覚えていく。
- ステップや足踏みなどをしていくので、始める前に簡単なストレッチを行うと良い。
主なメソッド内容
- 課題音源またはトレーニング用のクリック音源を流し、クラップや足踏み、タップをしましょう。その際、リズムの位置関係などに注意しましょう。
- 首や後頭部、胸部などの上半身を柔らかく使い、リズムを取るようにしましょう。
- 最初はリズムを取りやすい中くらいのテンポから始めて、次第に速いテンポや遅いテンポに変化させていきましょう。
- タップから、「タ」などの発音をプラスしていくのも良いでしょう。
●音源のクリック音に合わせて、拍の頭で正確にクラップ(手拍子)したり、ステップ&クラップを合わせたりして、リズム発声をしていきましょう。
●音源には以下の楽譜のように、同じテンポ(BPM=70)でビートの違う 4 つのトラックが入っています。
すべて 8 カウント以降は頭の拍が消えますので、残った頭の拍以外のビートを頼りに、自分でカウントをキープできるように練習してみましょう。
R7-2リズムと身体とのリンク③ ~身体の中からのリズムと発声器官のリンク~
目的
- リズムスウィッチング 8【入門・初級:R3-①】は 8 分のみのアップまたはダウン、リズムスウィッチング 16(イーブン)【中級:R5-①】は 16 分混じりのアップまたはダウン、リズムスウィッチング 16(シャッフル)はシャッフルで 16 分混じりのアップとダウンの入れ替えを主体として行う。
- 身体とリズム感のリンクを目的とし、一定のカウント・動きのなかでオモテ拍とウラ拍、またはオモテウラとウラのウラのリズムを、正確かつ自然に、滑らかにクラップや発音・発声ができるようにしていく。
- 特にリズムスウィッチング 16(シャッフル)の場合は、16 ビートでシャッフルしたリズムに軽快にハネながら乗せていけるかがポイントになる。
注意点
- 発声や発音に力みがあり、無理矢理リズムにはめ込んでいる場合は、リラックスして軽快に流れに乗せながら発声するようにする。
- 動きのほうも同様に、自然に柔らかく軽快に、身体でリズムを取っていけるようにする。
- アップやダウンでの動きを伴うので、始める前に簡単なストレッチを行うと良い。
主なメソッド内容
- 鏡の前で自分の姿をチェックしながら行うのが良いです。
- 遅めのテンポから始めましょう(16 ビートのシャッフル音源)。
- 動きはひざのみのアップ&ダウンや、ひざを上げて歩くだけのアップ&ダウン、ツーステップなどのアップ&ダウンを行います。
- クラップは、リズムスウィッチング 8【入門・初級:R3-①】やリズムスウィッチング 16(イーブン)【中級:R5-①】でオモテとウラの入れ替え(イーブン)は行っているので、2・4 で叩くのみにします。
- 発音は「タ」をオモテ拍、「ト」をウラ拍にします。4 カウントワンエイト中で入れ替え、シャッフルさせます。
- 8 分音符 4 つと 16 のウラのウラ拍の入れ替えを、ワンエイト中で 2 回繰り返します。
- 8 と 16 を交互に行っていきます。約 1 分のインターバルを持たせます。
- 2 カウントで入れ替え、1 カウントで入れ替えと、入れ替えのスパンを短くしていきます。始めは同一音、もしくは各自発声しやすい音程で行いましょう。
- 音程を決め、ソルフェージュにしていきます。次第に、幅の広い跳躍やスケールなど、難しい音程をつけていきましょう。
●音源には、テンポが遅いものと速いものの 2 つが収録されていますので、それに合わせてステップやクラップなど身体を動かしながら練習してみましょう(BPM=80・100)。
楽譜は 4 カウントでリズムを表拍と裏拍にスウィッチさせている例です。
●レッスンで習った様々なパターン(8 カウントスウィッチ、2 カウントスウィッチ、1 カウントスウィッチなど)で、正確なリズムで発声できるように練習しましょう。
発声は、「Ta」「To」などで行いましょう。
R7-3リズムと身体とのリンク③ ~各調音部位とリズムの関係性~
目的
- 頭や身体で取っている細かいリズムを、唇や舌や声帯に連動させるのが目的。
- カウントの大きなグルーヴの流れを捉えつつ、そのなかで細かなリズムを発音・発声させていくことで、正確なリズム歌唱を養っていく。
- 楽曲における複雑な子音・母音の組み合わせに対しても、安定して正確なリズムのなかで歌詞を発音しながら歌唱できるようにする。
注意点
- 子音のリズムやテンポ、子音や音程、アーティキュレーションなど注意して行いましょう。
- 身体や発声に力が入っている場合や、ブレスのタイミングや流し方が良くない場合はリラックスを心がけましょう。
- なるべく音程の変化も正確に行えるようにしましょう。
- アップやダウンでの動きを伴うので、始める前に簡単なストレッチを行うと良い。
主なメソッド内容
- 音符と子音のリズムをはめるように行いましょう。
- 音源を使ってトレーニングを開始します。テンポは、イーブンのテンポの遅いもの→速いもの→シャッフルのテンポと変化させていきます。
- 最初は同一音で、すべて子音を発音する形から始めましょう(M・N・P・T・K など)。
- また、母音は循環させると良いでしょう(eh--ee--ah--oh--oo --など)。5 拍や 6拍でブレスをとれるような形で行いましょう。
- 子音をつける位置を、1 拍単位で変化させていきましょう。その際、母音のみになる音符やリズム自体を変化させましょう。
- 同一音からの音程を変化させていきましょう。変化を少しずつ、複雑なものにしていきましょう。
- 1 つのパターンを繰り返しトレーニングしたら、子音の種類を 1 つずつ変化させていくなど、循環させて発声していきましょう。
- ある程度 1 つのアーティキュレーションに慣れてきたら、違うアーティキュレーションに変化させて続けましょう。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った、自然な動きで表現しましょう。場合によっては、クラップやステップをしても良いでしょう。
●音源には 16 ビートのイーブンとシャッフルがそれぞれ遅いもの(BPM=75)と速いもの(BPM=95)で収録されていますので、それに合わせてステップやクラップ(手拍子)など、身体を動かしながら練習してみましょう。
キーはすべて D~G に 5 段階アップしていきます。楽譜の例は、子音 M と 5 つの各母音を使った発声です。
●レッスンで習った様々なリズムパターンを 1 つずつはめ込んで、練習していきましょう。
●慣れてきたら子音を M だけではなく、N・T・P・K などの子音に置き換えて、練習していきましょう。
R7-4リズムと身体とのリンク③ ~身体でのリズムキープと発声器官とのリンク~
目的
- ウラ拍やウラのウラ拍を知っていくための基本的なレッスンを行う。
- 同じテンポやグルーヴをキープしたまま、中身のリズムだけ細かい意識のなかで移動していくことによって、大きな流れと細かいリズム取りの両方を同時に養う。
- アーティキュレーションを変えることによって、シンコペーションの感覚を自然に流れのなかで覚えることができる。
- 身体は同じ動きをキープしながらも、頭ではリズムについて考えながら発声することによって、実際に楽曲を歌唱する際のリズム取りの意識につなげていく。
注意点
- グループトレーニングの時点でも明らかにできていない生徒に対しては、近くに行って、リズム取りのポイントを指導する。
- 基本的には、グループ内で個別にチェックしていく。
- アップやダウンでの動きを伴うので、始める前に簡単なストレッチを行うと良い。
主なメソッド内容
- ホワイトボードを使って、リズム移動の解説をしましょう。パターンを変えるごとに、若干の解説をはさみましょう。
- 最初はリズム音源に合わせながら、同一音にてスタッカートなどで 4 分音符の間隔 の長さで、オモテ拍の母音(eh、ee、ah、oh、oo など)で循環していきます。
- 母音で慣れたら同一の子音(M・H・N・T・K など)を付け足していきましょう。
- 頭のすぐウラのウラ拍のリズムにずらして、同じ間隔で発音→ウラ拍にずらして同じ間隔で発音→ウラ拍のウラにずらして同じ間隔で発音、というように、16 分音符の 1 から 4 にずらして発音させていくことを、循環して繰り返していきましょう。
- テンポを少しずつ速めていったり、イーブンからシャッフルにするなどしていきましょう。
- 慣れてきたら、リズムを 8 分音符をにしたり混ぜたりして、リズムパターンを変えていきましょう。
- 同一音から音程に差をつけていったり、スタッカートだけではなくアーティキュレーションを変えていくなど難度を高めていきましょう。
- 歌唱中はアップ&ダウンの動きや、クラップを伴わせて行いましょう。
●音源は、以下の楽譜の通りにリズム移動していきます。ピアノのガイド音に合わせて、練習していきましょう。(楽譜の例にある発声は、子音 M と 5 つの各母音を使った発声です)
●クラップ(手拍子)やステップなどで、身体を柔らかく使ってリズムを取りながら、練習してみましょう。
●音源の 2 曲目はガイド音を抜いているので、慣れてきたらこれで練習したり、レッスンで習った別のリズムパターンなどをはめ込んで、練習に使って下さい。
●音源の 3 曲目は、楽譜やリズム・テンポは同じですが、ビートがシャッフルの跳ねたリズムになっています。その後は同じく、ガイド音抜きの練習用音源です。(音源はすべてキーは F~A♭の 3 段階アップ、BPM=80)
●さらに、音を M だけではなく、N・T・P・K などの子音に置き換えて練習していきましょう。
Me Mi Ma Mo Mu Me Mi Ma Mo Mu
R7-5リズムと身体とのリンク③ ~調音部位とリズム感とのリンク~
目的
- 主に子音の発音のスピードを示して、リズムというよりもむしろ、子音から母音が発声されるまでのスピード感を変化させるようにしていくことで、自ら意識してそのフレーズやグルーヴの求めているリズムとスピードで、発音・発声することができるようになる。
- スピード感に対する正しいイメージを持っていなかったり、発音にクセがあることによって、グルーヴのなかでリズムがずれてしまっている歌唱を克服する。
- 単に話し言葉を歌唱するというイメージだけではなく、楽器として発音がコントロールされているという意識を高める。
注意点
- ピッチの変化ではないので、しゃくり上げの速度の変化ではなく、あくまで子音から母音が鳴るまでの時間の変化だと解説する。
- スピードを変化させる時には、講師が見本として発音してあげると分かりやすい。
- 変化のイメージが、説明や見本だけでは理解できていないような場合、ホワイトボードや手のイメージを使って、分かりやすくイメージさせていくのが良い。
主なメソッド内容
- 子音つきの母音を使って、グループ全員で練習しましょう(M・N・T・P・K・G など)。
- 同一音の母音循環や、音程を少しずつ変化させていったソルフェージュを練習しましょう。リズム音源を使用しても良いでしょう。
- スピードを 3 段階ほどに分け、遅いもの・普通の速さ・速いものといったように順番に練習してきましょう。
- いくつかの子音に慣れてきたら、課題曲として提示した曲の歌詞で、実際にスピードを変化させながら歌唱していきましょう。その際、講師がキーボードで弾きながら歌唱します。
- 時間があれば、個別に歌唱させてチェックしながら指導します。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った、自然な動きを表現させましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
●音源は、以下の楽譜の通りにリズム移動していきます。ピアノのガイド音に合わせて、練習していきましょう。(楽譜の例にある発声は、子音 M と 5 つの各母音を使った発声です)
●クラップ(手拍子)やステップなどで、身体を柔らかく使ってリズムを取りながら、練習してみましょう。
●音源の 2 曲目はガイド音を抜いているので、慣れてきたらこれで練習したり、レッスンで習った別のリズムパターンなどをはめ込んで、練習に使って下さい。
●音源の 3 曲目は、楽譜やリズム・テンポは同じですが、ビートがシャッフルの跳ねたリズムになっています。その後は同じく、ガイド音抜きの練習用音源です。(音源はすべてキーは F~A♭の 3 段階アップ、BPM=80)
●さらに、音を M だけではなく、N・T・P・K などの子音に置き換えて練習していきましょう。
R7-6リズムと身体とのリンク③ ~グルーヴ感からのリズム表現~
目的
- カウントを自らが生み出しキープする力をつける。
- グルーヴに合った重心移動や身体の動きを自然に表現することに慣れる。
- グルーヴに合った発音・発声のスピードや強弱やアクセントの変化がメリハリよく体現できるようする。
- 聴き手に対して声でもビジュアルでもグルーヴを感じさせ、表現できるような力をつける。
- シェイカーを振ることでグルーヴの回転感や細かい 16 のリズムを感じながら歌唱できるようする。
注意点
- グルーヴをどういうイメージで頭の中で描けているかを読み取り指導する。
- カウントがきちんとキープできているかどうかを注意深く観察し指導する。
主なメソッド内容
- 最初に、楽曲をグループで歌唱練習する。その楽曲のグルーヴに合った身体の動きやリズム表現をしながら歌唱していく。
シェイカーの振り方も指導しリズムが崩れないように振りながら歌唱する練習も合わせて実施する。
グループで慣れてきたら個別に歌唱させてチェックと指導を行う(カウントがキープできているか? 動きが自然かつリズ ム表現できているか?フレーズや発音がグルーヴの中でスピードの変化を伴いながらメリハリよく歌唱できているか? グルーヴを感じさせることができているか?など)。
さらに、テンポやグルーヴを変えて練習させ指導を繰り返す。
●アカペラでリズムをキープし、動きながら練習しましょう。(メトロノームなどをつかっても構いません)
R8-1リズムの重要点を探ることと正確性② ~リズムの重要点を正確に聴き分ける~
目的
- リズムヒアリングトレーニング(イーブン)【中級:R5-②】では 16 分音符のイーブンや 3 連符、リズムヒアリングトレーニング(シャッフル)では 16 分音符のシャッフルや 6 連符・8 分の 6 拍子などを主体とする。
- カウントや流れを失わずにキープしたまま、そのなかで音符のリズムがどこで発音されているのかを、意識を集中させて聴くことに慣れていく。
- 発音のタイミングが変化していっても、全体のグルーヴ感はキープできるようにする。
- 全体のリズムを、瞬時に記憶することを養う。
- 記憶したリズムを、身体を楽に使いながら同じ発音やスピード感・リズムで再現させていくことによって、生き生きとした躍動感のあるリズム表現ができるようになる。
注意点
- うまく再現できない場合は、全体的にきちんと再現できるまで、同じリズムのコールをリピートして行うのが良い。
- 声のダイナミクスや発音のスピード感もリズムに関係してくるので、なるべく正確に再現できるようにする。
主なメソッド内容
- いくつかのグルーヴのループコードを用意します。
- ペアを組んでコール&レスポンスを行っていきます。始めは 1 小節ごとなど、短めでスタートします。
- コールする発音の子音や母音は、ある程度考えていたものやアドリブを用いて、スキャットの形で行いましょう。
- あくまでリズムを重視したトレーニングなので、音程はあまり変化させずにリズムを変化させていきましょう。
- シンプルなリズムから始めて、次第に複雑なものへと変化させていきましょう。
- 慣れてきたら、1 小節から 2 小節へと記憶しなくてはならないリズムの長さを長くしていきましょう。
- テンポを変化させて、繰り返しトレーニングします。1 つのループに慣れてきたら、次のグルーヴのループを行っていきましょう。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った自然な動きを表現させましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
●いろいろな曲を繰り返し聴いて、正確にリズムを再現することを目的に練習してみましょう。
R8-2リズムの重要点を探ることと正確性② ~重要点の創造と正確な体現~
目的
- グルーヴやリズムの流れ全体を、身体を柔らかく使いながら安定して捉え、その流れのなかでそのグルーヴに合ったフレーズを瞬時に生み出していくことで、フレーズや歌詞で楽曲を歌うのではなく、曲全体の一部として歌唱できるようにする。
- 自らがフレーズを考え、失敗を恐れずにトライしていくことで、アドリブやフレーズのイメージの引き出しを増やす。
- ペアを組むなどして他の人のフレーズを聴く事で、自分が持っていないフレーズや、リズムのやアプローチのボキャブラリーを増やしていく。
注意点
- リズムのトレーニングのカテゴリーではあるが、このトレーニングは総合的なグルーヴ感のトレーニングとして行っていく。よって、声の出し方やピッチもグルーヴ感に合うように注意しましょう。
主なメソッド内容
- いくつかのグルーヴのループコードを用意します(アップエイト・ミディアム 16・シャッフル 8or16・バラードなど.)。
- アドリブでフレーズを作っていきます。ある一定の言葉や英語の歌詞、日本語の歌詞などを準備しましょう。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った自然な動きを表現しましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
●レッスンで習った歌詞や自分で考え出した歌詞を、いろいろな曲に合わせてフレーズを作りながら歌っていく練習をしてみましょう。
R8-3リズムの重要点を探ることと正確性② ~リズムの重要点と正確なスピード変化~
目的
- アクセント移動トレーニング(イーブン)【R6-③】は 4 分 8 分 16 分(イーブン)のアクセント移動が主体になるので、アクセント移動トレーニング(シャッフル)は 8 分 16 分のシャッフルや 6 連符・2 拍 3 連などの難易度の高いリズムを主体とする。
- 音高や言葉の発音によるアクセントではなく、あくまで楽器やフレーズとして、細かいスピードやダイナミクスの変化を自らが意識して行えるようにしていく。
- アクセントがついていくことによって、全体のリズムの流れ・カウント・グルーヴ感がぶれないようにしていく。
注意点
- アクセントは「強く」というイメージではなく、スピード感を速めることや、アクセントがついていない他の音符より、音圧による響きの大きさが大きくなるように指導する。
- あくまで喉に力が入りすぎたり、音をぶつけて歌わないように指導する。
- 息の圧力と共に、腹式からアクセントを付けていくイメージも指導する。
- アクセント以外の音をおざなりにするのではなく、重要なのはその音をいかに集中してコントロールしながらリズムキープすることができるか、を実感させていく。
主なメソッド内容
- 始めはゆっくりとしたテンポから、シャッフルビート音源などのリズムを提示する。
- ある一定の子音と母音の組み合わせを用意し、グループ全員でトレーニングしていく(N・M・T・P・K など)。
●16 分シャッフルの場合:ホワイトボードにリズムや発音を書き、説明しながら進めましょう。
ⅰ.同一音程にてアクセントなしのリズムを発音します。
nehnehnehneh neeneeneenee nahnahnahnah nohnohnohnoh nuhnuhnuhnuh など
(スタッカートよりテヌートのほうが発音していきやすいです。
ⅱ.16 の頭にアクセント
NEHnehnehneh NEEneeneenee NAHnahnahnah NOHnohnohnoh NUHnuhnuhnu
ⅲ.16 の 2 つ目にアクセント
nehNEHnehneh neeNEEneenee nahNAHnahnah nohNOHnohnoh nuhNUHnuhnuh
ⅳ. 16 の 3 つ目(ウラ拍)
nehnehNEHneh neeneeNEEnee nahnahNAHnah nohnohNOHnoh nuhnuhNUHnuh
ⅴ.16 の 4 つ目(ウラのウラ)
nehnehnehNEH neeneeneeNEE nahnahnahNAH nohnohnohNOH nuhnuhnuhNUH - グループで、各アクセントを 1 つずつ練習します。その際、テンポを少しずつ速くしていきましょう。
- 各アクセントが慣れたら順番につなげていきましょう。アクセントなし→頭拍→頭のウラウラ拍→ウラ拍→ウラのウラ拍の順に進めます。
- さまざまなテンポで行っていき、身体を柔らかくリズムに乗せながらできるようにしていきましょう。
- できるようになったら音程を 2 つ、3 つ、4 つと増やしていき、メロディアスなソルフェージュにしていきましょう(ドレドレ、ドレミレ、ドレミファなど)。
- さらには音程の幅を大きくしていき、音高によってもアクセントが影響を受けずに歌唱できるように指導します。
- 時間があるときはグループ分けをしたり、個別にチェックするため 1 人ずつに歌わせてみても良いでしょう。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った、自然な動きを表現させましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
●音源のシャッフル 8 ビートと 16 ビートに合わせて、以下の楽譜のようにアクセントを移動させて発声練習をしていきましょう。
楽譜は、N の子音と 5 つの母音の組み合わせの発声を示しています。キーは E~G まで 3 段階アップしていきます。
●音源のテンポの遅いほうから速いものへと、身体を動かしながら挑戦していきましょう。(8 ビート BPM=100、16 ビート BPM=65・85)
●シャッフルの跳ねたリズムの中で正確に音程を合わせて、発声をぶつけないように軽やかに発声、発音するようにしましょう。
Ne Ne Ni Ni Na Na No No Nu Nu
Ne Ne Ne Ne Ni Ni Ni Ni Na Na Na Na No No No No Nu Nu Nu Nu
R8-4リズムの重要点を探ることと正確性② ~瞬時にリズムの重要点を探し出す~
◆使用楽曲例:「Stand by U」東方神起
目的
- 原曲中のリズムの重要なポイントはほぼ正確に歌唱することができているのが前提で、リズムやテンポが変わっていったときに、そのグルーヴに合わせてリズムやニュアンス、ダイナミクス、スピード感の変化を自ら考えさせ、楽曲のアレンジを瞬時にしていく能力を高める。
- 全体のグルーヴ感を捉えることによって、細かいメロディーのリズムが自然に変えられていくということを覚える。
- 1 つのジャンルや歌い方に捉われず、幅広い感覚でより多くのリズム取りや歌い方を養っていく。
注意点
- 全体的なリズムは捉えられていて、音符のリズム的なところは再現できているものの、フレーズにメリハリがなく流れてしまって、おおまかに歌っている場合が多いので、そのリズム感にあった発音やスピード感を正確なリズム取りと共に再現していく。
- 各ビートを速いテンポで行うと細かいリズムが適当になりやすいので、なるべくゆっくりのテンポから行うようにする。
主なメソッド内容
- リズム音源に合わせて弾ける人はキーボードで伴奏しましょう。
- 楽曲の中のサビやブリッジなどの一部分をピックアップして覚えましょう。慣れてきたらワンコーラスすべてを歌唱しても良いでしょう。
- まず原曲と同じテンポ、グルーヴ、リズム取りで正確に歌唱します。リズムの音源のパターンをいくつか用意しておきましょう(8 ビート、8 ビートシャッフル、16 ビート、16 ビートシャッフル、8 分の 6、8 分の 6 シャッフルなど)。
- 各リズムパターンのテンポを変えながら歌唱しましょう。
- 各自のフレーズのリズム取りを考え、自分なりに歌唱しましょう。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った自然な動きを表現しましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
- 慣れてきたら、マイクを使用しても良いでしょう。その際、うまく取れてないリズムのフレーズやスピード感、ダイナミクスの変化などに注意しましょう。
●アカペラでよいので、課題曲を原曲ではないテンポやリズムにして、歌う練習をしてみましょう。
R8-5リズムの重要点を探ることと正確性② ~流れの中でリズムのポイントを創り出す
目的
- フレーズリズムバリエーション(レベル 1)【中級:R6-5】においては短いフレーズでのリズムアドリブとなるが、フレーズリズムバリエーション(レベル 2)においてはレッテルごとの数小節または楽曲のワンコーラスなど、考えておいたメロディーを歌唱するのではなく、その場で歌唱しながら発想していけるようにしていく。
- メロディーのリズムを変化させて歌うことは、全体の流れに加え、細かいリズムがきちんと意識できているかということになるので、その細かいリズムの中で、いかに自分なりに新たなリズムを生み出すことができるかがポイントとなる。
- それぞれ違うリズムを歌っていくことによって、自分にはないリズム取りやフレージングの感覚を広げていくことになる。
- 本来の原曲のリズムに戻ったときに、きちんとリズムの構成や流れをつかむことができる。
注意点
- すべてのリズムを変えることは難しいので、フレーズの中で同じリズムを含みながら進んでいく。
- ただし正解はないので、細かいところまでリズムをきちんと取りながら歌えているか、というのが目的である。
主なメソッド内容
- リズム音源に合わせて、弾ける場合はキーボードで伴奏します。始めはキーボードのみでも良いでしょう。あらかじめ用意した既存楽曲を使用します。
- まずはメロディーのリズムを確認しましょう。既存曲と同じリズムを再現できるように練習します。
- 既存のリズムではないリズムアドリブでの歌唱をしましょう。
- きちんと歌えていなかったり、詰まってしまったりした場合は、何回か繰り返し歌唱し、慣れていきましょう。
- アドリブではないので、あくまでメロディーの音程は原曲のままが望ましいです。
- 歌唱中は各自のグルーヴに合った自然な動きを表現しましょう。場合によっては、クラップやステップを伴わせても良いでしょう。
- 一通り回せたら、テンポやビート感を変えてさらに続けていっても良いでしょう。
●課題曲の楽曲音源やカラオケに合わせながら、自分なりにフレーズのリズムをずらしたり、アレンジしたりしながらの練習をしてみましょう。