METHOD

エイベックス・ボーカルマスターのメソッド

Rhythmリズムトレーニング

入門・初級中級上級

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こちらではリズムトレーニングに関する指導内容や自宅練習方法などをご紹介しております。
実施に音源を使用したりする指導もありますが、音源は公開されておりません。ご了承下さい。

R1-1リズムを数える~リズムに合わせる意識~

縄跳びトレーニング
◆使用楽器・小物:リズムマシーン、課題音源、縄跳び
For Kids
キッズ向け

目的

  1. フィジカルトレーニングの要素を取り入れて、リズムのオモテ拍・ウラ拍を体感する。

注意点

  1. 縄跳びの事前準備が必要。
  2. うまく飛べない生徒は、片手回しでもOK。
  3. 飛びやすいテンポの設定が必要(BPM100 前後が良い)。
  4. 休憩を取りながら行いましょう。

主なメソッド内容

  1. クリック音に合わせて縄跳びをします。テンポは 100 が良いでしょう。足が床に着地する音と、縄が床を打つ音で、リズムのオモテ拍・ウラ拍を合わせていきます。 最初は足がオモテ拍、縄がウラ拍で、次はその逆で飛んでいきましょう。 この際、円運動によるリズムの点と点を結ぶグルーヴの説明をしても良いでしょう。 タッツッタッツと均等に軽く飛べると良いのですが、生徒のなかにはターツターツと重たくならないように注意しましょう。
  2. 二重飛びにチャレンジしましょう。16 のウラ拍が取れるようになります。
  3. 1 に戻し、今度は楽曲を流しながら飛んでいきましょう。
  4. 破壊音などの発声をしながら、飛んでいきましょう。

●クリック音とドラムのリズムに合わせて縄跳びをしましょう。
●縄跳びのテンポがリズム音のテンポより速くなってしまったり、遅くなってしまったりしないように、心がけて挑戦してみましょう。
●音源はドラムのリズムが収録されています。テンポは 110BPM です。

R1-2リズムを数える~カウントをキープしながらの変化~

カウントキープトレーニング
◆使用楽器・小物:リズムマシーン
For Kids
キッズ向け

目的

  1. テンポをキープしながら 8 のオモテ拍・ウラ拍に反応でき、アクセントの意識を持るようにする。
  2. ペアで行うことにより、リズムの共有、コミュニケーションにも役立ちます。

注意点

  1. 常に声を出してのカウントを入れる。
  2. 動きのパターンをつかめた生徒には、会話させるなどのアレンジを加える。

主なメソッド内容

  1. 幼い子供の遊び「おちゃらかホイ」の要領で 2 人 1 組に向かい合い、カスタネットを叩くように、右手の甲を上にして、左手は手のひらを上にします。「1and2and3and4and」の発声と共に、オモテ拍は自身のクラップ、ウラ拍は相手の手へ、という動きを交互に繰り返していきます。 簡単なのですぐに対応できると思います。
  2. ウラ拍で手の動きを変えます。例えば 4 のウラ、1 ウラ 3 ウラなど、いろいろなパターンをハイタッチに切り替えます。
  3. 1、2 の要領で、オモテ拍とウラ拍でクラップする手を替え、オモテ拍は相手の手、ウラ拍は自身の手へと、切り替えます。ハイタッチはオモテ拍になります。
  4. 自身の手を逆にします。右手は手のひらを上に、左手は甲を上にして行います。利き手が替わることで、反応しづらくなる事が感じられれば OK です。

R2-1リズムとタイミング~時間を均等に区切る~

リズム循環トレーニング①
◆使用楽器・小物:リズムマシーン、課題音源、シェイカー

目的

  1. 一定のテンポをキープしながら、譜割の変化に対応できるようにする。

注意点

  1. 8 分、16 分になると、走る傾向があるので注意する。
  2. 体の動きやクラップが入ると、3 連が取りにくくなる。

主なメソッド内容

  1. 2 小節は 1 小節ずつ 4 分、8 分、16 分の順にクラップでループさせていきます。
  2. 慣れてきた頃合を見て、8 分と 16 分の間に 3 連を入れます。
  3. クラップではなく、声でループさせていきます。
  4. ヒザのアップ&ダウンやサイドステップなど体の動きと共に行います。

クリック音に沿って、クラップ(手拍子)していきましょう。
● クラップで刻むリズムが、2 小節で 4 分音符~8 分音符~1 拍 3 連~16 分音符と変化していくので、それに合わせてクラップしていきましょう。
● 音源には、クリック音のガイドリズムをバックに、以下の楽譜の通りにクラップ音が入っています。

R2-2リズムとタイミング~リズムにタイミングを合わせる~

2・3&3・2 複合リズムトレーニング(レベル 1)
◆使用楽器・小物:リズムマシーン、課題音源、シェイカー
For Kids
キッズ向け

目的

  1. アクセントの変化に対応する。
  2. トゥースリーやスリートゥーなど、さまざまな変化のあるリズムパターンをつかみ、発声ができるようになる。

注意点

  1. 同じパターンでも、テンポや発声する言葉を変えたりするなどの変化を持たせる。

主なメソッド内容

  1. 8 ビートで、1 小節目と 2 小節目が違うパターンでワンセットのループを、発声とクラップで繰り返します。
  2. 16 ビートで、1 小節内で変化のあるパターンのループ(3・4 拍目に 1 拍半フレーズがくるツースリーや、1・2 拍目に 1 拍半フレーズがくるスリーツー)を発声とクラップで繰り返します。
  3. ヒザのアップ&ダウンやサイドステップなどで体を動かしていきます。
  4. シェイカーを使い基本ビートをキープしながら、体の動きとクラップ、発声と複数を同時にこなせるようにしましょう。

●音源に合わせて 3・4 拍目に 1 拍半フレーズがくるツースリー、1・2 拍目に 1 拍半フレーズがくるスリーツーを、クラップ(手拍子)または発声していきましょう。 慣れてきたら、ヒザのアップ&ダウンやサイドステップなどで、体を動かしながら挑戦してみましょう。
●収録音源は、以下の楽譜の通り、8 ビートと 16 ビートの 2 パターンが収録されています。
16 ビートの方は、前半と後半の 8 小節ずつで、ツースリーの入る位置が 1・2拍目と 3・4 拍目で前後逆転します。

R3-1リズムと身体とのリンク①~身体全体でのリズムキープ~

リズムスウィッチング 8
◆使用楽器・小物:リズムマシーン、課題音源

目的

  1. 体(ヒザのクッション)を使ってのリズムキープができるようになる。
  2. ある条件のなかで、8 分でのオモテ拍・ウラ拍に反応できるようになる。

注意点

  1. タイミングがつかめない場合は、オモテ拍・ウラ拍の切り返し時の「タメ」ができていない傾向がある。
  2. ウラ拍にクラップが入ると迷う生徒が多いので、注意する。

主なメソッド内容

  1. テンポ 60~120 と、スタートは遅めで確実性を重視します。カウントを発声させながら、ヒザのアップ&ダウンを繰り返します。まずオモテでダウンを 8 カウントし、切り返しのタメを作って、次の 8 カウントはアップで動かしていきます。
  2. 1 の要領で次は 4 カウントで切り返し、2 カウントで切り返しを覚えます。
  3. 1、2 をつなげて循環して行い、慣れたタイミングで 2・4 や 2 ウラ・4 ウラなどでクラップをします。
  4. 楽曲を使って行います。

●上記の点に注意し、以下の楽譜の通り、以下の楽譜の通り、音源に合わせてクラップ(手拍子)を入れる練習をしていきましょう。
●音源は、パターン A8 小節 → パターン B 4 小節 → パターン C 4 小節、というふうに収録されています。
それぞれのパターンでのクラップを入れるタイミングの切り替えに注意し、繰り返し音源に合わせて練習しましょう。

R3-2リズムと身体とのリンク①~耳と身体でのリズム表現~

クラップ&タップ・レスポンストレーニング
◆使用楽器・小物:リズムマシーン
For Kids
キッズ向け
For Kids
キッズ向け

目的

  1. リズムパターンを自主的に作れるようにする。
  2. 音への集中力と体の反応を養う。

注意点

  1. 声は使わず音や動きに集中させる。
  2. 休符の意識にも注意させる。
  3. 新しいパターンを作ることに迷いがちだが、始めはシンプルでよい。

主なメソッド内容

  1. クリック音など、一定のテンポの音源を流します。ペアを組んで目をつぶって座ります。目をつぶって 1 小節 8 個をパターンとしたクラップパターンを作ります。 もう一人は耳だけを頼りに、そのクラップパターンを真似していきます。
  2. 上記を続けながら、交代して新しいクラップパターンを作ってループさせます。違うパターンが聞こえてきたら自分の作ったパターンは止め新しいパターンに入っていきます。この時、リズムの頭を探す事が重要です。この作業を繰り返していきます。
  3. 目を開け、手の動きで同じことを行います。1 小節 8 個、体の部位 3 カ所(ひざ・ 腕・肩)などを組み合わせて、動きのパターンを作っていきます。

●繰り返し何度も練習してみましょう。

R4-1リズムの重要点を探る~リズムを細かく感じる~

無声音+有声音リズムトレーニング(イーブン)
◆使用楽器・小物:リズムマシーン、シェイカー

目的

  1. 言葉の発音によるリズムを修得する。
  2. 発音のリズムと体の動きのリンクを修得する。

注意点

  1. この場合は、シャッフルではなくイーブンで行う。

主なメソッド内容

  1. クラップ、ヒザのアップ&ダウン、素早いアップステップとともに発声を行います。
  2. 8 分のウラ拍に無声音、オモテ拍に有声音、またはその逆など、子音母音はさまざまなバリエーションで行います。

●音源に収録されている、シンプルな 8 ビートのドラムリズムパターンに合わせて、子音母音の組み合わせ例文を発声していきましょう。
●収録されているリズム音源のテンポは 60、80、100、120BPM の 4 パターンです。
●組み合わせ方の規則性を基に、自分でも組み合わせを作成し、練習してみましょう。
●慣れてきたら、子音を T のほかに M、N、P、K に置き換えて、挑戦してみましょう。
(例えば M なら、“SMa”という様に)

R4-2リズムの重要点を探る~自らリズムを生み出す~

リズム循環トレーニング②
◆使用楽器・小物:リズムマシーン

目的

  1. 一定のテンポをキープしながら、譜割の変化に対応できるようにする。

注意点

  1. 5 連譜、6 連譜はゆっくりのテンポに設定する。均等に割れる感覚を持たせる(拍と拍の間で待ってしまう場合が多いため)。
  2. ループが難しい場合、それぞれ単体でのトレーニングからスタートさせる。

主なメソッド内容

  1. リズム循環トレーニング①【Basic:R2-1】の要領で、5 連譜・6 連譜・2 拍 3 連など、さらに取りにくいものを含めループさせていきます。

●R2-1 の要領で、クリック音に沿ってクラップ(手拍子)していきます。 今度はクラップで刻むリズムが、2 小節で 4 分音符~5 連譜~6 連譜~2 拍 3 連と変化していきます。
●音源には、クリック音のガイドリズムをバックに、以下の楽譜の通りに、クラップが入っています。

R4-3リズムの重要点を探る~同時に異なるリズムを感じる~

タップトレーニング(レベル 1)
◆使用楽器・小物:リズムマシーン

目的

  1. 8 ビート、16 ビートのウラ拍を取れるようにする。

注意点

  1. 手ドラムは反応しづらい人もいるので、ゆっくりでよいので正確に捉えられるように指導する。
  2. 16 ビートは、この時点ではドラミングではなくリズムを追うことができて、ウラ拍を捉えられれば良い。

主なメソッド内容

  1. 椅子に座り、ひざを叩く「手ドラム」をします。まずは簡単な 8 ビートから始めて、クリック音を流しながら右手で 1 小節 8 個を叩きます。右手を叩きながら、左手を 2 拍 4 拍で入れます。 そして右足を 1 拍 3 拍に入れます(できない生徒は右手と足、右手と左手など 3 つ同時にではなく、2 つでトライさせましょう)。 右手左手は同じで、足のポイントを変えていき、1 拍と 3 拍のオモテ拍・ウラ拍に入れます。 曲と一緒に行っても良いでしょう。
  2. 足のポイントを 1 拍と 3 拍裏にしたり、左手を 2 拍裏 4 拍表にしたりするなど、8 のウラ拍を感じさせるパターンへ変化させていきます。
  3. まずはテンポ 60 ぐらいで正確にクラップできるようにして、少しずつテンポを上げていきます。クラップポイントを変化させて、声と一緒にシンクロさせていきます。

●「手ドラム」で、以下の表の通りに、ビートを叩く練習をしましょう。 ある程度慣れてきたら、パターン A~D のように、ビートのパターンを変えて挑戦してみましょう。
●音源は、それぞれのパターンをドラムセットに、右手がハイハット、左手がスネア、右足がバス・ドラムというふうに置き換えて収録しています。 テンポも 80、100BPMと 4 パターンありますので、音源に合わせて叩いてみましょう。

R4-4リズムの重要点を探る~曲中におけるリズムの重要点~

リズム応用トレーニング(レベル 1)

目的

  1. 曲なかでのリズムの解釈と、歌に生かせる捉え方を修得する。

注意点

  1. リズム重視のトレーニングなので、歌のニュアンスは必要ない。
  2. リズムに合った選曲が必要になる。レベルに見合ったものを選ぶ。

主なメソッド内容

  1. 既存楽曲を使い、歌いながら体の動きやクラップなどをキープします。最初は楽譜通りのメロディーで音符・休符の長さを揃え、基本ビートに乗せます。
  2. トレーニングなのでデフォルメした感じで歌にアクセントをつけたり、シンコペーションのタイミングでクラップさせたりの変化を持たせて行います。
  3. 8 ビート、16 ビート、3 拍子、3 連などの課題曲を行います。

●内容を復習し、繰り返し練習しましょう。