Voice発声トレーニング
index
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V5-1
ヘッドボイス(裏声)の体感 ~腹式呼吸と息の支え~
ブレスコントロール② -
V5-2
ヘッドボイス(裏声)の体感 ~声帯アクセスと声区の行き来~
ウォームアップ・パスグリッサンド -
V5-3
ヘッドボイス(裏声)の体感 ~支えられたファルセット(ヘッドボイス)の体感~
ファルセット発声② -
V5-4
ヘッドボイス(裏声)の体感 ~脱力からの声帯振動~
リラックス発声トレーニング③ -
V5-5
ヘッドボイス(裏声)の体感 ~ヘッドボイスの響きと音域の開発~
ファルセット発声③(ソングス) -
V5-6
ヘッドボイス(裏声)の体感~支えられた呼気圧と喉頭とのリンク~
腹式からの発声トレーニング -
V5-7
ヘッドボイス(裏声)の体感~重心移動による感覚の変化とコントロール~
重心移動トレーニング① -
V6-1
共鳴の体感② ~硬口蓋及び鼻腔共鳴による声帯閉鎖~
鼻濁音発声トレーニング(ソングス) -
V6-2
共鳴の体感② ~チェストボイス(実声・地声)における声帯削減のプロセス~
レゾナンスキープトレーニング(プラクティス) -
V6-3
共鳴の体感② ~曲中におけるチェストボイス(実声・地声)のキープ~
レゾナンスキープトレーニング(ソングス) -
V6-4
共鳴の体感② ~各ポジションの自覚とコントロール~
チェンジ発声トレーニング(レベル 2) -
V6-5
共鳴の体感② ~声の強弱の中での響きの協調性~
ダイナミック歌唱② -
V6-6
共鳴の体感②~響きのイメージによる発声器官の変化~
レゾナンスポイント変化歌唱① -
V6-7
共鳴の体感②~感情を声で表現することによる響きの変化~
感情表現変化トレーニング①
V5-1ヘッドボイス(裏声)の体感 ~腹式呼吸と息の支え~
目的
- 腹式呼吸をマスターしリズムのなかでコントロールできる。
- 息圧の変化に対応できる。
注意点
- リズムに影響してしまうので、ブレスのタイミングと長さが揃うようにしましょう。
- 呼気圧の変化によって吸気が大きく変わらないようにしましょう。
- 酸欠・酸素過多になる場合があるので注意して行うこと。
主なメソッド内容
- ブレスコントロール①【Basic:V1-②】で行った「腹式呼吸」を使い、呼気吸気によるさまざまなタイミング、コントロールをリズムのなかで行います。まず1拍吸気 7 拍ロングで呼気(テンポ 70~90)。
- リズムオモテで呼気圧をあげるなどの変化を。
- ブレスプレスで半拍吸気 3 拍半呼気。4 オモテ呼気圧あげ、2・4 拍オモテあげなどの変化。
- 吸気後、数拍息を止めたり、逆に呼気後止めたり、ブレスをさらに短くしたりさまざまなパターンで進行していきます。
●音源はテンポ 70、80、90BPM の 3 パターンのシンプルな 4 分の 4 拍子を刻むクリック音です。
レッスンで学習した呼気吸気によるさまざまなタイミング、コントロールを復習し、音源に合わせてそれぞれのテンポで実践しましょう。
V5-2ヘッドボイス(裏声)の体感 ~声帯アクセスと声区の行き来~
目的
- 声帯の伸縮、共鳴ポイントへのアプローチ。
注意点
- ここではチェストボイス(実声・地声)からヘッドボイス(ファルセット等)へのパスをメインに行います。
- 力みや過度なプレッシャーのない音域で発声しましょう。
主なメソッド内容
- ハミング・タントリル・リップロール・母音・ヒス同時発声などを使い、音の上下降をします。特にブレイクポイントを重点的にアクセスさせます。
- 最低音エッジヴォイスから最高音ヘッドボイスまで声帯の伸縮、上アゴ、共鳴ポイントに注意しましょう。
- 現状のブレイクポイントのチェック・音域のチェックをしましょう。
●音源は楽譜の通りスケール音源となります。ここでは、矢印の音符でチェストボイスからヘッドボイスへ切り替えます。 なお、音源は男声と女声のキーで 2 パターンあります。ポイントを復習し、繰り返し音源に合わせ練習しましょう。
●男声キー
●女声キー
V5-3ヘッドボイス(裏声)の体感 ~支えられたファルセット(ヘッドボイス)の体感~
目的
- ファルセット発声①【Basic:V2-1】より支え・声の芯が作れる。
注意点
- 多く息漏れしてしまう生徒にはボリュームを小さく声を集めさせます。
主なメソッド内容
- ハミング・タントリル・リップロール・母音・ヒス同時発声などをファルセットで(しっかりと支えや芯のある声を作れるようにする)。
- 息漏れのチェックとしてロングトーンの秒数を計測してみましょう。
- 響きのイメージ・方向を確認するためにアニメの声であったり、動物の鳴き声であったり、イメージしやすい声を出すのも有効。
- スケールや簡単なフレーズを使った発声をしましょう。
●音源にあわせハミング・タントリル・リップロール・母音・ヒス同時発声などをファルセットで発声練習しましょう。
音源は楽譜の通りスケール音源が収録されています。
学習したことを復習し、息漏れ、響きのイメージ、方向を注意しながら音源に合わせ繰り返し練習しましょう。
●男声キー
●女声キー
V5-4ヘッドボイス(裏声)の体感 ~脱力からの声帯振動~
目的
- ストレッチと呼吸でバランスを整え、発声のために体を機能的に使えるようにする。
注意点
- 動きやすい服装で行ないましょう。
- 体が硬くうまくできない場合には、何か似た形で代用する。
主なメソッド内容
- リラックス発声トレーニング①【入門・初級:V1-③】の続きです。別パターンの動きや連動性のあるものを加えます。例えば、これまでに行った発声トレーニングにジャンプを加えていきます。単音であれば一回のジャンプ。発声によっては小刻みなジャンプや左右の体重移動などを加える。
- ヨガ的要素やさまざまなストレッチを使います。体幹などの意識を持ち、その上で呼気吸気と筋肉の伸縮のバランスをつかんでいきます。ブレスコントロールと連動させて行いましょう。
- 体勢によっては母音発声し、無駄な力みを失くしていきます。
●内容を復習し、リラックスして発声する体勢を作り、実際にそれを実践した形で歌唱練習しましょう。
V5-5ヘッドボイス(裏声)の体感 ~ヘッドボイスの響きと音域の開発~
目的
- 実際に楽曲メロディーを使いファルセットの実践。
注意点
- 目的に合う曲の選択、もしくはキーの設定が必要。
- 男女でのキーの配慮。
- リズムやピッチには重点を置かず、あくまで発声・発音を重視。
主なメソッド内容
- ある楽曲メロディーをすべてファルセットで歌唱する。ファルセット発声②【Novice:V5-3】で行った<支えや芯のあるファルセット>をすべての音・フレーズの響きとして使えるように練習します。まずは母音だけで歌唱。
- 歌詞で発音にも気をつけて歌唱。
- キーを上下させ使えるファルセットの範囲を広げていく。
●内容を復習し、しっかりと支えや芯のあるヘッドボイスをだせるよう繰り返し歌唱練習しましょう。
また、歌詞の発音も注意しましょう。
V5-6ヘッドボイス(裏声)の体感~支えられた呼気圧と喉頭とのリンク~
目的
- 腹式呼吸や重心を意識させ、支えられた発声のイメージをつけていく。
- 上半身を脱力させることによって身体が鳴るイメージをつくる。
- 小刻みな呼気や横隔膜のコントロールのためのトレーニング。
- 呼吸と発声を一体化させ、大きな響きを楽につくることで声量アップにつなげる。
注意点
- 喉頭が上がって、喉が締まらないように注意する。
- 吸気時に肩や胸が上がらないように注意する。
- 身体を無理に動かして声帯に過剰な呼気が当たらないように注意する。
- 腹式から支えられた発声によって楽に大きく響かせていくように指導する。
主なメソッド内容
- 発声時の姿勢をしっかりと確認させ腹部や胸部・丹田などを手で触らせトレーニングを行う。
- 息を使った発声(Ha!や He!や Fu!など)を、まずは単音でゆっくりと連続させて練習。
- さまざまな音域で実施しチェストボイス(実声・地声)のみならずヘッドボイス(ファルセット等)も行っていく。
- 更に複数の音を使ったスケールに入っていく(ドドレレミミレレド~・ドドミミソソミミド~など)。
●レッスンで学習したイメージで発声練習を行いましょう。
V5-7ヘッドボイス(裏声)の体感~重心移動による感覚の変化とコントロール~
目的
- 重心移動することを実際に身体で意識させる。
- 息の流れを掴みやすくする。
- 重心の変化によって響きの重さや方向性をイメージできるようにする(アンザッツのイメージをしやすくする)。
- 響きに変化を付けられるようにすることで、発声の幅や表現力を広げていく。
注意点
- 実際に楽曲を歌唱しているときは重心の位置がさまざま変化していくので、あくまで発声の響きの変化をイメージさせやすくしていくトレーニングだということを注意する。
- 中級の①では響きを自らきちんと変化させることができるようにする。
- 声立ての変化もプラスし、ブレスコントロールを掴ませていく。
主なメソッド内容
重心移動の解説を行う。最初はグループで発声練習。
- 基本姿勢(足の裏全体=正中)が、基本の声となる。まずは響きを中心に感じる。
- 前傾姿勢(つま先に重心をわずかにかける)は、響きが重たくなる。アンザッツⅡを感じやすくイメージをプラスしていく。喉頭が引き下がる力が働く。
- 後傾姿勢(かかとに重心をわずかにかける)は、響きが上方向に向きやすくなる。アンザッツⅣを感じやすくイメージをプラスしていく。頭が鳴っている感覚。さらにアンザッツⅥの方向もイメージさせる。
- 前屈みは、2.の前傾姿勢よりさらに声が下方向に重たくなる。身体全体が鳴っている感覚。チェストヴォイスの響きの安定。声帯が分厚くしっかりと閉じる。
- つま先立ちは、斜め上方向に響きをイメージする(アンザッツⅤ)。その後、個別にチェックし、楽曲を歌唱させながら指導をする。さらに声立てに変化を与えながらブレスや響きのコントロールを掴んでいく。
- 楽曲を歌唱しながら、さらに声立てに変化を与えながらブレスや響きのコントロールを掴んでいく。
V6-1共鳴の体感② ~硬口蓋及び鼻腔共鳴による声帯閉鎖~
目的
- 鼻濁音発声トレーニング(プラクティス)【Basic:V2-3】は鼻濁音のヴォイストレーニング、鼻濁音発声トレーニング(ソングス)は楽曲を使った鼻濁音トレーニングとする。
- 息の支えや響きのキープをテーマに、声帯閉鎖を促し息漏れのない、音にまとまりのある芯のある発声共鳴を育てていく。
- 軟口蓋・後鼻腔・舌根の神経コントロール力を高め、鼻腔共鳴やプルバックのイメージへとつなげていく。
注意点
- 全体で練習する場合は原曲キーにより発声のポジションやダイナミクスなどは本人に無理をさせない程度に任せながら練習を行い、個別指導時にそれぞれに発声的観点から課題部分を修正していく意識をさせていくように指導。
- 鼻濁音自体がまだ上手く発声できていない場合は、ゆっくりとハミングをアーフタクトで響かせてから歌唱するようにトレーニング。
主なメソッド内容
- 鼻濁音の確認練習(純粋なハミング発声から 5 つそれぞれの母音に開閉して発声していく)。
- 次に課題として既存曲の母音歌唱練習。
- その後、既存曲の鼻濁音母音歌唱をトレーニング。
- 最後にマイクを使用しながら個別に鼻濁音歌唱させ、各自課題となる修正ポイントを指導していきます。
●既存曲をカラオケや楽曲音源に合わせてすべて鼻濁音で歌う練習をしてみましょう。
V6-2共鳴の体感② ~チェストボイス(実声・地声)における声帯削減のプロセス~
目的
- 音域や音程によって声区のポジションや響きがバラバラにならないよう、特にロングトーンを行った箇所の息の支えと響きのキープさらには広がりを養っていくためのヴォイストレーニングとなる。
- 喉頭のポジションのイメージを発声時に意識させ、レゾナンスのキープができる音を増やしていく。
- 一定の響きやダイナミクスのなかでの音程のパッセージの移動により、今までにあまり発声し続けたことのない響きを足し、楽曲歌唱時の表現にプラスしていけるようにする。
注意点
- チェストボイスで伸び上げていく場合、強く押し出し過ぎない程度にわずかに喉頭に負担をかけ、滑らかに前後の音につなぐようにしましょう。
- ブレイク付近など響きが詰まってしまう音や母音が歪んできてしまう音域などはあまり無理をさせないように注意しましょう。
主なメソッド内容
- キーボードによりグループ全員でソルフェージュの確認練習(ドミソドドドド~~ドソミド~~、上からドソミドミソドソミドミソド~~~ソミド~~、下からドミソドソミドミソドソミド~~~ミソド~~など)。
- 響きや声区のポジションを指定し、無理のない程度に意識だけでもキープの方向に向けていくようイメージさせ練習を行います。
- ロングトーンの箇所はノンビブラート、もしくは自然なビブラートで行う。
●音源には、始めは女声キー(G~E)、次に男声キー(C~A)共に 9 段階アップが収録されています。
楽譜の通り音源に合わせて、いろいろな言葉で発声練習していきましょう。
発声時は無理なく楽に響かせて練習しましょう。
V6-3共鳴の体感② ~曲中におけるチェストボイス(実声・地声)のキープ~
目的
- 音程や音域、母音や子音、強弱やリズムなどによって響きのポイントをあえて変えず、一定の響きのポイントをキープしたまま歌唱することによって、発声的に諸々の筋肉やイメージを鍛えていく。
- ポップスにおいて実声をベースにすることは重要な発声法であり、自身の発声の癖やリスクによってバラバラな響きにならないよう、実声なら実声の響きから離れず安定した歌唱をする意識とトレーニングをしていくことで、どんな表現をしようとしても踏ん張りのきく安定した発声ができるようになる。
注意点
- ミックスボイスでコーディネイトしながら発声している場合は、できるだけ同じポイントでミックスされた響きでキープして歌唱していくようにする。
- 主に楽曲においてチェストボイスやミックスボイスのキープをするためのトレーニングとなる。
- ブレイク付近など響きが詰まってしまう音や母音が歪んできてしまう音域などはあまり無理をしないように注意。
- チェストボイスで伸び上げていく場合、強く押し出し過ぎない程度にわずかに喉頭に負担をかけ、滑らかに前後の音につなぐようにしていく。
主なメソッド内容
- 課題として提示しておいた楽曲の歌唱。
- 始めはメロディー確認のため練習(弾ける人はキーボードで確認)。
- 次にキーを下げるなどして響きをキープしやすい音域で歌唱(意識して同じ響きで歌うようにしましょう。母音歌唱でもよい)。
- 次第にキーを上げ下げするなどしてキープできる音域を広げていきます(できなくても意識をして歌いましょう)。
- 響きが離れてしまう場合にはその部分を繰り返し意識しトライします。
- きちんとキープして歌えている生徒は、キーを上げ下げするなどしてさらにキープできる音域を広げていきます。
●既存楽曲を無理なく楽に響かせて練習しましょう。
カラオケでは、キーを少しずつ上げキープできる音を増やしていく練習も良いでしょう。
V6-4共鳴の体感② ~各ポジションの自覚とコントロール~
目的
- 音節で途切れることなく繋げて発声を行い、声区をチェンジすることをためらわせないことで声帯や喉頭の筋肉を柔らかくしていく。
- 幅広い音程で自ら声区をコントロールしながら歌唱できる技術を修得する。
- 音を繋げてチェンジすることでミックスボイスの響きや力の入れ方の感覚を意識させることができる。
- 楽曲の歌唱において幅広いダイナミクスを作り上げ、表現に必要なフレージングをイメージからダイレクトに体現することができる。
注意点
- ヘッドボイス(ファルセット等)の高音や低音で繋がらない音が出てきた場合、音名を認知し今後広げていくようにする。
- ブレイク付近の響きが硬くなってきてしまう音程は長時間あまり無理をしないよう様子を見ながら行う。
- ミックスしてしまっている場合はすぐにチェストボイス(実声・地声)とヘッドボイスを区別して発声できないので、ポイントがつかめてくるまではダイナミクスの変化や響きの方向性のイメージによって発声する。
主なメソッド内容
- キーボードによりグループ全員でソルフェージュの確認練習(ハミングやある一定の母音もしくは母音の移動を伴うソルフェージュで発声)。
- 下の音を実声、上の音をファルセットで発声させていきます。
●オクターブチェンジ>ド~ド~ド~ド~ド~の 2 回(4 分音符)→4 回(8 分音符)→8 回(16 分音符)
●5 度チェンジ>ド~ソ~ド~ソ~ド~の 2 回(4 分音符)→4 回(8 分音符)→8回(16 分音符)
●3 度チェンジ>ド~ミ~ド~ミ~ド~の 2 回(4 分音符)→4 回(8 分音符)→8回(16 分音符)
●2 度チェンジ>ド~レ~ド~レ~ド~の 2 回(4 分音符)→4 回(8 分音符)→8回(16 分音符)
●同一音チェンジ>ド~ド~ド~ド~ド~の 2 回(4 分音符)→4 回(8 分音符)→8 回(16 分音符)。 - さらにチェストボイス(実声・地声)とヘッドボイスの位置を全く逆に発声させてクロスチェンジをトレーニング(度数の幅はチェストボイス(実声・地声)が先の上記とは逆に狭い方から広げていきます)。
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ノンビブラートもしくは自然なビブラートで行いましょう。●まずはチェストボイスから先に、チェストボイス⇒ヘッドボイス⇒チェストボイス⇒ヘッドボイスと交互に発声していきましょう。
レッスンで習った点に注意しながら、音源に合わせて 5 つの各母音すべてを1つずつ、途切れないように素早くチェンジさせて練習しましょう。
音源には楽譜のようにオクターブのチェンジ、五度のチェンジ、三度のチェンジ、同一音のチェンジの順番で収録されています。(楽譜のそれぞれのキーからすべて 3 段階アップします)
次にヘッドボイスから先に、ヘッドボイス⇒チェストボイス⇒ヘッドボイス⇒チェストボイスと交互に、同一音から少しずつ音程差を広げていっての発声にチャレンジしてみましょう。
●まずは実声から先に、実声⇒ファルセット⇒実声⇒ファルセットと交互に発声していきましょう。
レッスンで習った点に注意しながら、音源に合わせて 5 つの各母音すべてを1つずつ、途切れないように素早くチェンジさせて練習しましょう。
音源には楽譜のようにオクターブのチェンジ、五度のチェンジ、三度のチェンジ、同一音のチェンジの順番で収録されています。(楽譜のそれぞれのキーからすべて 3 段階アップします)
次にファルセットから先に、ファルセット⇒実声⇒ファルセット⇒実声と交互に、同一音から少しずつ音程差を広げていっての発声にチャレンジしてみましょう。
V6-5共鳴の体感② ~声の強弱の中での響きの協調性~
目的
- ダイナミック歌唱①【Basic:V2-4】においてはシンプルで歌いやすい楽曲のサビなどのユニゾンを中心に歌唱し、ダイナミック歌唱②においてはワンコーラスもしくはフルコーラスで楽しみながら声を解放して大きく歌唱できるよう、掛け合いやシンプルなハモリを入れ作成した楽曲を使用したグループトレーニング。
- 大勢の響きのなかで無理なく大きな声で楽しみながら歌唱していくことで、声の解放や方向性・距離感・響きの協調などを感覚として覚えていく。
注意点
- 体で楽しく歌うことの喜びを感じながらトレーニングを進めていく。
- 過度に声を張り上げて歌唱しないように注意しながら、なるべく明るく大きく響かせて歌うように意識づける。
- リズム取りのポイントや発音のニュアンスなども注意していく。
主なメソッド内容
- 既存楽曲にて練習します。
- 掛け合いのポイントや若干のハモリなどの各パートも 1 つずつ練習していきます。
- その後パート分けを行い歌唱。
- 慣れてきたらさらにキーを上げ下げするなどして明るく歌える音域を少しずつ増やしていきます。
- 歌唱中はクラップやステップなどを自然に揃えて伴わせます。
こちらの内容は非公開です。
詳しくはご来校もしくは体験にてご確認下さい。
V6-6共鳴の体感②~響きのイメージによる発声器官の変化~
目的
- 発声のレゾナンスを広げていく基礎練習。
- 響きを変化させようとする意識づけとコントロール力を養う。
- 今まで発声したことがないような響きを体感させることで発声全体を良くし、自分の本来の一番良い声の響きに近づけていく。
注意点
- 各アンザッツを意識させることを明確にイメージして行う。
- 頭ではイメージできているが、体現できない場合に対してもまずは意識付けだけをしっかりと行う。
- アンザッツによってはレジスターを指定し、歌唱する。
主なメソッド内容
- 各アンザッツポイントを意識した発声練習から始める。その後、楽曲に移り、発声練習で意識して響かせたアンザッツポイントを 1 つずつ歌唱。
- 慣れてきたら実際にマイクを使用し歌唱する。
- 中級 の①ではレッテルやワンコーラスを、同じアンザッツポイントで歌唱を行う。
●アンザッツポイントを意識して歌唱練習をしましょう。
V6-7共鳴の体感②~感情を声で表現することによる響きの変化~
目的
- 感情や歌詞の内容を表現することによって、発声や響き・歌い方に変化がつけられるようにする。
- 演技をしっかりすることによって自然に表情や声で表現することに慣れていく。
- 中級の①では、不自然でもよいので表現をしようとする意識をつける。
注意点
- 最初は、表現をしようとすることによってピッチや発声などの声帯コントロールができなくてもよい。
- 次第にきちんとコントロールされた発声の中から表現ができるようにしていく。
主なメソッド内容
- 喜怒哀楽など、感情が変化することによって歌い方などが変わってくることを解説する。楽曲をグループで歌唱し、トライさせてみる。
- 歌詞には敢えて感情をリンクさせず、レッテルやワンコーラスごとに「明るく」「楽しく」「悲しく」「切なく」「美しく」「力強く」などテーマを与え歌唱練習させる。
- 歌唱練習のなかで、大げさに表現してみる場合と少し表現してみる場合など、度合いの変化を行ってもよい。
- 最終的には楽曲のグルーヴや歌詞にリンクさせて演技を声に反映させられるようにする。
●スピーチレベルで演技を練習し、上手く歌唱練習に繋げていきましょう。